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「するとしないでは人生が変わる」モデルや女優も通う人気ピラティス講師が力説する「断食」方法

体重以外も…ファスティングを経て変わった4つのこと

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「体が変わる」と反響を呼び、モデルやアーティストなど著名人からの指名も絶えない人気ピラティストレーナー・大西珠美さん。
珠ピラの愛称でも親しまれる彼女が、今回5 日間のファスティングに挑戦。

「体調が良くないときや会食続きで体が重いと感じたときに、16時間断食や3日間断食を定期的に行っていますが、5日間は今回が初めてでした」と話す彼女のありのままの体験談をレポート。

「体はどう変わった?」「心は?」「そもそも挑戦しようと思ったきっかけは?」
Q&A形式でお届け!(以下「」内・珠美さん)

「みんなでファスティング祭り」とは?

プロの断食指導士のサポート付きで5日間のファスティングを行うイベント。ファスティングに必要なアイテムがすべてセットになって届くから、申し込むだけですぐ始められる。また5日間の断食中には、ヨガや瞑想、腸活レッスンなどのオンラインクラスも受けられる。ウィメンズヘルスの人気No.1イベントとして、2ヵ月に1度のペースで開催している。

ファスティングをすると決めたときの心境は? 

「普段から体に入れるものには気を付け、添加物やお肉はできるだけ避けていますが、それでも不自然なもの、体に良くないものは勝手に入ってきてしまう時代だと思います。
私にとってファスティングは、それらを出せるきっかけでした。“入れない体にする”よりも“出せる体になっていきたい”という気持ちがあっため、緊張よりも楽しみが勝っていましたね」

準備食はどうだった? 

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「普段から極力グルテン(小麦製品)は摂らず、和食中心の食事なのでいつも通りという感じ。
ただ準備食1週間前から始まるカフェイン抜きや、アルコールを控えるといった部分が少し心配でしたね。
私の場合、コーヒーは1日1杯までと決めているのですが毎日欠かさず飲みますし、お酒は付き合いや、家でも仕事をオフするタイミングに飲んでいました。コーヒーは禁断症状として頭痛があると聞いていたし、お酒は純粋に飲みたくならないかなと思っていましたが、特にそういった症状は出ず、スタート出しは順調でした」

初日はつらかった?

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「空腹感はなかったけれど、視覚的にお腹がすいた感覚はあり、子供が食べていたポテチを食べそうになりました(笑)。水は1日1.5リットル近く飲むのですが、こまめに水分補給をする習慣はなかったので、こんなに定期的に飲むのが大切なんだと衝撃! また、普段は週3で筋トレなどの運動をしていますが、この5日間は毎日色んな種類の運動をやってみようと思い、初日はピラティスを行いました」

2~4日目は?

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「2日目はヨガにトライ。まるで体の中に空間ができ、軽く伸ばせるという感覚や、メディテーションの時間に一気に集中しやすかったという変化がありました。
3日目はヨガとランニング、4日目はHIITトレーニングにチャレンジ。ランニングやHIITトレーニング系の心拍をあげるものは、“きついかも”と感じるのがいつもより遅かったように思います。この3日間、体が軽いのもそうですが、メンタル的にもまだまだ動けるぞという感じがあり、体も心も普段より少しだけ頑張れました」

最終日はどう過ごした? 

「最終日はよもぎ蒸しへ。いつもは油みたいなものが出るのに、この日は垢のようなものがでました。運動はピラティスとランニングをしたのですが、日に日に体が軽くなる感じは増していて、筋肉痛がなかったのも驚きでしたね! 
“5日間運動したらエネルギー不足になるかも”と不安でしたが、体もメンタルも軽くてとても気持ちよく動けました。また寝つきも良く、あと数日続けられるかもと思ったほど」

スッキリ大根はどうだった?

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「断食明け初日に食べる、体をデトックスする “スッキリ大根”というもの。量が多く、食べるのに苦戦しました(笑)。また思ったより宿便が出ず、“何か間違ったかな?”と不安になりましたが、日頃から食事に気をつけていればその程度だと断食指導士から教えていただき、安心しました」

回復食は何を食べた? 

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「“体に何を入れてあげようか”とこだわりたくなり、美味しいお野菜や手作り豆腐を求めて遠くのスーパーまで行きました。最初は大根の味噌汁と納豆麹、豆腐、フルーツ、おかゆを堪能。“味わう”という感覚が研ぎ澄まされていて美味しかったです。いつもは子供もいるから一気に食べてしまうことが多かったのですが、ファスティング後はしっかり噛んで、唾液が出て、味わってから飲み込むというサイクルをじっくり楽しめた気がします。またこのファスティングで体重が2.5kg減りました」

ファスティングを経て変わったことは?

「今回のファスティングを機に、完全に玄米食に変更しました!
お酒はファスティング後も1週間くらいやめていて(結局その後の旅行で飲みましたが笑)、コーヒーも必要ないなと思うときは飲まないという一日もできました。どちらも癖で飲んでいるということへの気付きが大きかったですね。
運動は、苦手だったランニングを改めて始めようという気持ちに 。きっかけは断食4日目に走ったとき“気持ちいい”と感じたから。有酸素運動を定期的に行うのはやっぱり体にいいなと思いました。
そして今回特に感じたのが、やはり食べたものとメンタルは直結しているということ。
ここ数年、生理周期などのホルモンバランスに関係なく、前日に食べたものがメンタルに影響するなと思っていて……。私が元々グルテンや牛肉をやめているのも、腸が疲れているとメンタルが落ちやすくなるからなんです。でも空腹を楽しむと心が常に安定し、いらない不安を感じる時間がなくなりました。また断食中はメンタルがとてもフラットだったため、上げるのではなく、フラットな状態をキープすることが大切なのだなと気づくきっかけにも。今後はメンタルを落とす要因になるものは極力体に入れず、フラットに“お腹が空いたら食べる”というように、自分にもっと素直になろうと思いましたね」

やってみて感じたメリットはある? 

「数知れず! 体や心がリセットされ、“何となくだるい、重い”という感覚がゼロな1週間に感動しました。

最近は、脳みそも体も心も受け取る情報が多い世の中。色んな情報が入ってくるし、体にも様々なものが溜まりすぎています。でもファスティングをすることでそこに隙間が空くと、余裕や余白が体にも心にも脳みそにもできるようになり、心身共に自分自身とより向き合う時間ができました。私はこの感覚をキープさせたいので、定期的にやる必要があるなと感じています。
またこのファスティングイベントは、挫折しそうな時に1人じゃなく、オープンチャットでアドバイスをくれる断食指導士や同じ気持ちの仲間(参加者)がいるのも励みになるため、そのサポートがあってのメリットだったと思います」

ファスティングをする人に伝えたいこと 

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「体も思考もなんとなく雲がかかる時ってあると思うんですが、それが日常化してしまうとチャレンジする気持ちが減ったり、変化を恐れたり、人生そのものが気づかないうちに少しずつ、理想とは違ったものに変わっていってしまうように感じます。それを一旦“ファスティングという形”でデトックスすることにより、体がリセットされ、本来の自分のパワーやエネルギーに満ちた感覚を知る機会になります。
そして食べることは豊かになること。食卓を囲むことは楽しいことだし、価値がある時間です。食べる楽しみを知っていると、人生の豊かさが変わると思います。忙しくて無意識に食事を取っている人は、ファスティングを行うことで、自分が何を欲するかを知るきっかけにしてほしい。大袈裟かもしれませんが、する・しないでは先の人生が変わります! そう思うほど、全員におすすめしたいですね」