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メンズも目指すはしなやかボディピラティスが目指すモダンな健康美を体験。【ガールに追いつけ!メンズ・ビューティ塾】

今回のガールに『追いつけ! メンズ・ビューティ塾』は、副編集長の荒井がピラティスを体験。取材日から通うこと2ヶ月。体の変化をご報告。

「こんにちは、VOGUE GIRL副編集長の荒井 現です。 最近、仕事で一緒になる女性スタッフやモデルで「あ、姿勢がよくった、なんか体型変わった?」と思う人がこぞって行っているのが “ピラティス”。 どうやら“ピラティス”に通っている人たちは、フィジカルはもちろん、内面的にも変化を感じているみたいで、とにかく『いい』らしい。 少し前から興味はあったけど、あの新体操のような華麗なポーズのイメージが先行して全貌がよくわからず。 女性しか通えないんじゃないの? 1人でも大丈夫?など不安要素の方が多くてなかなか手を出せずにいました。
でも、食べるのが好きで気がつけば体が重く、どうにかしなきゃ、と気持ちも。 心身ともに軽やかになりたい!と、自分の体ともう一度向き合うべく、ついに“ピラティス”に挑戦することに。 中でも人気の高い大西珠美先生が代表を務める『Pilates Studio eleven』にて “珠ピラ”を体験! 実は男性にこそトライしてほしいものだった!その理由は……。
  • 今回教えていただいたのは、
    『Pilates Studio eleven』代表の大西珠美先生
    pitlates studio eleven
「もともとダンスをしていたのですが、指導する側になり、ケガをするレッスン生のケアのために勉強し始めたのがピラティスだったんです。それからピラティスの面白さ、楽しさの虜になり11年、今はPilates Studio elevenを拠点に、さまざまな活動をしています。ピラティスはドイツ人のジョセフ・H・ピラティス氏が、戦争で負傷した戦士のリハビリのために開発したエクササイズ。どの動きも呼吸が重要で、呼吸とともに行うことで交感神経が優位になります。身体の変化を感じられるのはもちろん、精神的にもポジティブにアップデートされるのを感じられるんです。動きに対して頭を使うことの多いピラティスは瞑想、“動く瞑想”のような感覚かもしれません。聞くのと行うのでは全然違う、この体験を味わってほしいです!」(大西先生)
  • pitlates studio eleven
    Pilates Studio eleven
    2019年、港区白金にオープン。モデル、俳優、スポーツ選手なども多数通う人気のピラティススタジオ。
Pilates Studio elevenでは、リフォーマー、チェア、キャデラックというマシンを使用したピラティスを行う。
  • pitlates studio eleven
    リフォーマーを使用しストレッチから。お尻や背骨をほぐしつつ、腹筋も使用。
  • pitlates studio eleven
    上半身を固定し、脚の伸縮を利用してお尻を強化。
今回は45分の体験。

「長いこと運動自体は続けていて、週2,3回程度水泳をしているんです。筋肉もないわけじゃない。でも、以前マッサージ師に『硬い筋肉と脂肪がミルフィーユになっている感じ。固くなるような鍛え方じゃなくて、体を柔らかくするような運動がいいのでは?』とすすめられて気になっていたピラティス。どんなときも美味しく食べることを欠かさない、という信条のもと、自己ベスト体重からはるかに重くなったこの体。自分の体のバランス感覚とかもも把握したいし、ものすごい痩せたいとかではないけれど、確かにガチガチにこわばっている体がもっとしなやかになったらいいな、と。上手く表現できないけど、ちょっと自分でも自分の体に距離を感じるというか。姿勢の矯正なのか、正しい筋肉の動かし方なのか、どうしたらいいのか教えてほしいです」(荒井)

体験内容は現在の姿勢を写真撮影してから、マシンを使用。入念なストレッチでウォーミングアップを行ってから、下半身、腹筋、股関節、ストレッチ、お尻、腕、背筋、肩へと徐々にアプローチ。ウォーミングアップの段階から、荒井は「ピラティスってこんなにハードだったんだ!」との感想。日頃から運動習慣のある荒井でも言われた通りの動きをするのに苦戦し、開始早々滝のような汗!先生曰く、「呼吸も意識しながらの動きなので血流がよくなり、全身運動にもなるので汗はかきやすいかも」とのこと。「脳が体のすみずみまで意識している。でも無な状態!今まで味わったことのない感覚」と、荒井も新感覚の体験を楽しんでいた模様。さまざまな動きをするごとに「脳がクリアになる」と話ながらも、集中力が高まるからか、終盤ではほぼ無言。
  • pitlates studio eleven
  • pitlates studio eleven
玄人向けのチェアー。同じ動きのはずが先生と比較すると違いは一目瞭然。背中が丸くよく動いているのがわかる。腕力や勢いではなく、腹横筋を利用して体を持ち上げるのだが、見るのとやるのでは段違い。6パックの腹筋を持つスポーツ選手でも上がらない人がいるのだとか。
初ピラティス体験を終えて。
「いつも体を動かしているはずなのに、体以上に疲れたのが脳! 脚を使う動きも、お腹や背中を意識しないと動かせない。体を動かすにあたりどうしたらいいか、脳で一度考え命令しないとできないので、集中しないと難しい。それに、マッサージの延長にある感じをイメージしていたけど、実際はとんでもなくハードでした!でも、どこが弱い部分なのか、動かしにくい部分なのか、癖や、重心がどこあるのかなど、自分の体を内と外から知ることができてかなり面白かったです。開始前、首が前に出るスマホ首のような姿勢から、終了後にはあるべきパーツがあるべき場所に戻り、胸が開けた感じで心地よかった。足裏にかかる重心も「あっ、今まですごく偏った体重のかけかたをしていたんだ」と発見が。筋トレだけを続けるハードなボディとは対極の、柔らかな男性像が実現できそう。続けていれば体だけでなく、マインドもしなやかな強さを身につけられるはず。それって、あらゆることに柔軟な考えが求められる今の時代に合っている気がしました。これはハマります」
  • pitlates studio eleven
超ダイナミックな動きができるキャデラック。背筋を使っていく。あとから写真をみた荒井いわく「これ、浜辺に打ち上げられたトドですね…苦笑。いつか軽やかにポーズができるようになりたい!」

その後、2ヶ月ピラティスを続けてみてーーー
「毎週1回通い続けています。最も変わったのが、私生活の中で姿勢を意識するようになったこと。ピラティスの最中もお腹を引っ込めて腹筋に力を入れ、骨盤の動きに気をつけて動けるようになりましたし、先生にも背中が動くようになったと褒められました。大好きな水泳も、タイムを気にするのではなく、いかに体を伸ばして進むか、動きが左右対称かを気にかけるようになって、違う楽しさを発見!体の重心が気になると、左右のバランスも気になる、お腹を意識すると背中やお尻にも意識がいく……こんなにも自分の体のことを意識しながら動くことはなかったというくらい、やるほどにピラティスの奥深さを感じています。もっと自分の体と仲良くなれそう! もっと若いときに始めていたら、とつくづく感じているので、ぜひ皆さんも体験してみてほしいです。
「実際に体験頂くとわかるのですが、考えないとどう体を動かしたらいいかすらわからない、頭を使うことの多いエクササイズなんです。ですので、はじめての方は断然パーソナルトレーニングで、体の動きを終始、細かくチェックしながら指導してもらうのがおすすめ。正しい動きを覚えやすく、変化を感じやすくなります。週1回ペースで通うのが理想ですね。続けることで身体も精神も研ぎ澄まされますし、姿勢も正しくなります。スポーツ選手でも怪我が減ったという方もいらっしゃいますし、パフォーマンスがあがったという方もいらっしゃいます。集中して自分に向き合うことで俯瞰視できるようになったという声も頂きますが、そういう点ではビジネスマン、経営者のような方にも向いてるんです。身体の可動域を増やし、機能を高め、生産性アップにも。ピラティスは男性にこそ取り入れてほしいエクササイズです!」(大西先生)

Pilates Studio eleven
東京都港区白金
完全予約制。
詳しくはインスタグラムをチェックして。
@_tamapilates

PHOTO: YOKO TAGAWA
WRITER: MARIKO URAYASU
ILLUSTRATION: JOE SATAKE
EDITORS: GEN ARAI, YUKIKO MOROOKA